気を補うかぼちゃ
1年を通じてどんな食材も食べられる現代ではあまり実感がないかもしれませんが、かぼちゃは貯蔵性が高く、野菜の少ない冬の時期の大事な栄養でした。ほくほくおいしいかぼちゃ。食べるとなんだか力がもりもり湧いてくる感じがしませんか?
中医学では、かぼちゃは補気に分類されます。気はエネルギーと考えるとわかりやすいかもしれません。補気の食材は他に、米、いも、栗、鶏肉、牛肉、うなぎなどがあります。なんだかエネルギー補給ができそう!
「気」をイメージしやすいように、概念の記述を引用します。
引用『中医薬膳学』(源草社)第6章 精・気・血・津液・神と弁証論治の第3節 気ー1.概念
気は、自然界を構成するみなもと。すべてのはじまりです。小さい頃、ごはん(米飯)しっかり食べないと大きくなれないよ!と言われてたのも納得。
「最近、元気が出ないな」「疲れがなかなかとれない」
そんな時は、かぼちゃや補気類食材の力に頼ってみるのもいいかもしれませんね。
五性、五味、帰経
食材は、それぞれの性質、味、効能を持っています。
かぼちゃの性質は、寒・涼・温・熱・平からなる五性のうちでは温性です。酸・苦・甘・辛・鹹(カン…しおからい)からなる五味では甘をもちます。帰経は脾・胃。帰経というのは、食材が身体のある部分に作用を発揮し、一経または多経に帰することをいいます。身体のある部分は五臓五腑で考えます。








かぼちゃの豆乳スープ
最後に、かぼちゃでできるおすすめ料理をご紹介します。
それぞれの食材の性能も記載しますが、参考程度で大丈夫です。私もそれほどわかっていません。それはまずいか。
・かぼちゃ(温/甘/脾・胃/補気類)
・白菜(平/甘/胃・肝・腎・膀胱・大腸/清熱瀉火類)
・玉ねぎ(温/辛・甘/脾・胃・肺・心/理気類)
・豆乳(平/甘/肺・胃・大腸・膀胱/化痰類)
・胡椒(熱/辛/胃・大腸/温裏類)、出汁パック
補気のものだけでは気滞になりやすいので、気を巡らせる理気類(玉ねぎ)を一緒に使いました◎
食薬について知りたい方はこちらを参考にしてください。→食薬/薬膳Lab
分類についても、少しずつお話できたらと思っています。
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