内臓を温める~温裏類~

ニラは、内臓を温める温裏(おんり)類です。
温裏類の食材は、
・辛味が「発散行気」
・温性または熱性が「温裏散寒」「温経止痛」にはたらき、
・脾・胃・肺経に入り、畏寒・冷え・厥(けつ)陰頭痛(頭頂部痛のこと)・痰鳴咳喘などの裏寒証にきくといわれています。
温裏類の食材は、辛熱燥烈の性質を持ち、香辛料がたくさん含まれているので、陰を消耗しやすいので、とりすぎに注意します。特に実熱証・陰虚証・妊婦は、控えます。
温裏類の代表的な食材
唐辛子、胡椒、ニラ、マス、アジ、鮭、黒砂糖、シナモン、クローブ
食事のときに
同じ食事をとっても、その時のちょっとしたことで栄養がよりよく吸収されます。
①ゆっくり食べる
食事をするときは、ゆっくりとよく噛んで食べます。そうすると、消化液の分泌が促進されて、食物が吸収されやすくなります。さらに、情緒も安定するので、胃腸を保護することもできます。くれぐれも暴飲暴食はさけてくださいね。
②食事に集中する
食事中、本を読んだり、テレビを見たり、話しをしたりすると、集中力が失われます。そうすると食欲が落ち、消化力・吸収力がともに悪くなります。昔、食事のときはおしゃべりしてはいけないと教わりました。これは、食事に集中しなさい、ということだったんですね。
③楽しく食べる
清潔で静かな環境で、リラックスした雰囲気の中で楽しく食べます。これによって消化・吸収が送信されます。
また食後の養生も忘れずに。
④口をゆすいだり、歯を磨いたりして、口の中を清潔にします。
⑤腹部の血液循環をよくし、胃腸の消化・吸収を促すために、腹部のマッサージをします。
⑥中国には「食後に散歩すると百歳まで生きる」ということわざがあります。食後1時間たったあとの適度な運動は、胃腸の働きによいです。
今日の一品~ニラ豚炒め~

・ニラ(温/辛/肝・胃・腎/温裏類)
・豚肉(平/甘・鹹/脾・胃・腎/滋陰類)
・八角(温/辛/肝・腎・脾・胃/滋陰類)
・きび糖、ナンプラー、オイスターソース
昨日は雪が積もるほど寒かったですが、今日はぽかぽかの陽気でした。とはいえ、まだもう少し寒いので腎をあたためる一品です。八角はウーシャンフェンに入っています。ウーシャンフェンを使うと、台湾料理っぽい感じになります。
今日の一品用の写真を撮らないと、ってスーパーにニラを買いに行ったのですが、一束200円を買えなかった私。。写真がなくてかけないのも困るので、webにあるものをお借りしました。おいおい差し替えたいです。
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