中医学は、素朴な宇宙観
中医学は中国の古代哲学から生まれた医学であり、素朴な宇宙観が多く含まれています。
お日様は、毎日おなじようにのぼり、また沈みます。日照や気温など、昼と夜では大きな変化があります。季節ごとにも、温暖、暑熱、乾燥、寒冷と変化していきます。
植物は、新緑から成長し、花を咲かせ、実になり、枯れていきます。動物や人間も同じように誕生し、成長、成熟し、老化します。
円形宇宙の中にあるものはみなつながり、互いに消長、変化しあって「葉落帰根(葉は落ちて根元に帰る)」のように、始点と終点は同じところだと考えるのです。
人は、自然の気候や環境の影響を受け、変化します。
また身体の中では、五臓六腑を中心として、その他の組織、器官が互いに助け合い、バランスよく全体として生理機能を保っています。
自然界、人体、臓腑、食事は密接に結びつくと考えます。これが中医学の整体観念であり、薬膳の考え方になります。
冬の養生
いまは、立冬から立春までの一年中で一番寒い季節、冬です。草木は枯れて動物は冬眠に入るこの時期、わたしたち人間も身体を休ませる時期となります。
早く寝て遅く起きる、陰陽のバランスをとるために、睡眠時間を長めにとることを心掛けたいです。また、激情せず、ストレスを解消して、精神的な安静を保つことも大事です。
春は肝、夏は心、秋は肺といったように季節によってよく働く臓器は変わります。そして冬は、腎の機能が活発になります。
腎は、全身のエネルギー源として気力・精力を起こし、身体を強壮するといわれています。五臓六腑の働きの原動力、脳の働き、性機能、呼吸、水液の代謝などはすべて腎と深いかかわりを持っています。来る春にそれぞれの臓腑や器官がよく働けるようにしっかり腎をいたわりましょう。
冬の薬膳

羊肉のソーセージ
冬は、腎陰を滋養し、腎陽を温補します。陰は潤す、陽は温めるとイメージしてください。
腎陰は、各臓腑を潤しながら、それぞれの働きを調節し、精・気・血・津液を生成します。腎陰を滋養するうるおい食材でよく使われるものをピックアップします
腎をうるおす……アワ、ゆり根、白きくらげ、牛乳、卵、貝類、くこの実、黒ゴマなど
うるおす食材は、とりすぎると体を冷やします。積極的にとりいれてほしいのですが、一度にたくさんとるのは要注意です。
腎陽は、促進・温煦の働きをもちます。各臓腑を温める働きを促し、精・気・血・津液の生成を促進し、分散、流れを促進します。よく使われる食材は、以下の通り
腎をあたためる…にら、ねぎ、生姜、くるみ、杜仲、鹿肉、羊肉、エビ、なまこなど
専門用語が増えてきました。。。よくわからない単語は、まあそういうもんか、と流して読むのがいいと聞いたことがあります。新しいことを学習するというのは、自分と違うノリにノってみることだ、と千葉雅也さんの『勉強の哲学』で読んだ気がします。
単語の問題じゃないかも。。頭がへとへとです。では、また明日~。
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