肝は右の脇腹にあって、身体のなかで一番血液を含んでいる臓器です。感情のコントロールや、血液循環の調節、さらに気の巡りをよくするという重要な役割を担っています。
春によく活動するのが五臓の肝です。(夏は心、梅雨は脾、秋は肺、冬は腎)
2つの作用(疏泄・蔵血)
肝には「疏泄」という働きがあります。
疏は疏散、離れること、泄は漏らす、外へ排泄するという意味です。肝はのびやかなことを好み、気の上昇、発散させて、全身の気の昇発運動を調節します。
1)精神、情緒の安定を維持
2)気・血をスムーズに巡らせる、水の代謝を順調に行う
3)消化と吸収を促進する
4)女性の排卵・月経、男性の射精の正常を保つ
また肝には「蔵血」の働きもあります。血液を貯蔵し、血量を調節します。
肝の働きをよくする食材
体重・年齢・生活習慣などにより、肝の働きがアンバランスになることがあります。肝の働きをよくするためには、①肝気を発散・上昇させ(疏泄)、②肝血を養うこと(蔵血)が大事です。
疏肝理気(肝を疏泄し、気を巡らす)
そば、菜の花、らっきょう、えんどう豆、
ハマナス、梅の花、ジャスミン、みかん、オレンジ、ゆず、レモン、陳皮、薄荷、マイカイカ
養血柔肝(血をつくり、肝を養う)
人参、ほうれん草、落花生、ぶどう、レバー、烏賊、マナガツオ、当帰、竜眼肉
今日の一品~人参のターメリック金平~

人参(平/甘/肺・脾・胃・肝/養血類)
ターメリック(寒/辛・苦/肝・心・胆/理血類)
ナンプラー
普段、暑がり、のぼせやすい、めまいがする、頭痛、目が赤いなどの「肝陽上亢」の症状がよくあらわれる人は、血を補い、肝にはいるこのメニューがおススメです。春はリラックスを心がけて、頭に血がのぼらないように!
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